徒然草

なにげない日常のこと。不倫からの結婚、そして離婚。もうすぐ20周年。

カテゴリ: 不倫

陽一郎さんと私の、しょうもない我慢比べ。
けっきょく、また陽一郎さんが電話してきた。

電波状況が悪かったのか、着信履歴も残らず。
SMSが届いていて気づいた。

ちょっと怯んだけど、かけ直してみると、もう体調はよいのかと聞く。
おかげさまでと、答える私。

まぁ、そんな話はどうでもよくて、これはきっと私が自宅にいるかどうか確かめるための電話。

21時を少し過ぎた頃、オートロックのチャイムがなった。

宅配便にしては遅いし。
もしかしてとドアホンのモニターを見たら、やっぱり。

陽一郎さんである。

あれだけ立派なことを言ってたくせに・・・。

私たちは、まったくどうしようもなく、かっこよくない。

ファンタジーの世界で、またしばし我を忘れた。

私は、陽一郎さんには逆らわないことにした。
望まれるままに、こたえてあげる。
今は、たぶんそれでいい。

陽一郎さんのコロンの香り。
陽一郎さんが出ていったあとも、私のどこかに残っていて。
ときどきふっと香るのだ。

私のローズもたぶん。
少し、お土産に持って帰ればいいんだわ。

陽一郎さんと距離を置くことになったのって、もう何度目だろう。

最初の別れから再会までの期間は、1年半くらいかな。
2年たってなかったと思う。

そこから1年くらい、ぐだぐたとお互いの出張の時に会う関係が続いた。

2回目の別れは、私が、元夫と出会って東京に引っ越したときか。
世間はミレニアムで騒いでいた。

それから、7年後、私の結婚生活が暗礁に乗り上げてしまった頃、また陽一郎さんと会うようになった。
お互いの出張のついでがほとんどだったから、数ヶ月に1回くらいのペース。
私が妊娠・中絶したのを機に、またお別れ。
(この時のことはまたいつか改めて書くと思う)

2年後、陽一郎さんの単身赴任でまた復活。
遠距離じゃないのは初めてで、陽一郎さんは自由だった。
ちょうど震災のあった年。
毎週会って、デートして、夏休みは旅行も行ったなぁ。
楽しかったけど、そうすると身近になり過ぎて、私は、陽一郎さんに家庭があることが許せなくなった。
そして、もう絶対戻らないと宣言して距離を置いた。

しかしまた3年後、陽一郎さんの誘いに乗って復活。
私が離れている間も、陽一郎さんは折に触れてアプローチをしてきて薄く繋がっていたから、私の心が弱ったタイミングを掴まれてしまった。
それからはまた、月に1回くらいのペースで、逢瀬を重ね・・・
2年が経過し、今に至る。

今、陽一郎さんは、すごく近くにいる。
これまでは、毎朝NHKの朝のニュースで陽一郎さんの住む街の天気を気にしていたのだけど、もうそれも必要ない。

こんな近くにいると、会いたい衝動に駆られるけど、今はだめだ。
考えないようにしても、ふと気がつくと陽一郎さんを思い出している。

今は、距離を置くフェーズ。
耐えるしかない。 

年上の彼(あの人)とは、もうずいぶん前に別れた。

別れた理由の一つは、彼の離婚話が浮上したから。
妻から、他に好きな人ができたから別れたいと切り出されたとのこと。

彼的には、離婚はしたくなかったそうで、妻もまた完全に離婚を望んでいるというよりも、どうしようか悩んでいるとのことだった。
正直に他に好きな人ができたと伝えたのは、そういうことだろうなと思った。
引き止めてもらいたいから、恋人の存在を伝えたのかなって。

そんな話を聞いて、あの人にとっては、結局のところ妻が大事なんだなと思ったし、妻との離婚を避けたいなら、愛人がいる状態というのはよくないと思った。それに長い恋愛期間だったから、私が少しずつ冷めていたのも事実。

身を引くというと、潔い人のようにみえるけど、もう一つ彼に伝えてない理由がある。

陽一郎さんの存在。
私も、陽一郎さんを消し去ることができないのだから、これが潮時というものだろう。
この恋愛関係はもう終わりにしようと思ったのだ。

その後、あの人にもいろいろあって、今は独身になっている。
離婚ではなく死別。
離婚話から半年ほどたったころに、見つかった妻の重い病。
1年ほどの闘病の後、彼の妻は亡くなってしまった。
もうすぐ1年になるけれど、彼の落ち込みようは、痛々しい。

私のことは変わらず好きだというが、冷めてしまった心は戻らない。
人の心は変わるというから、この先変わることがあるかもしれないけれど。
たぶん、私にはそこまでの想いはなくて、あの人とはもう先はないのかなと思う。

あの人に恋愛感情がなくなれば、茶飲み友達にはなれるかもしれないけど。
いつかそんな日がくるかな。

付き合っていた期間、私の心は安定して、幸せだったから、あの人には感謝している。

陽一郎さんの単身赴任は終わりが見えないらしい。 赴任地は変わらずこの夏もまた残留決定だって。 好きになるとしんどいのに、何度目かの好きのターム。 コレがいつまで続くことやら。 最近、電話が増えた。 仕事のことや思い出話。 取りとめのない会話。 陽一郎さんも寂しいのかなとふと思う。 最近の私は週末も忙しくしてて陽一郎さんが東京にいても会えないことが多い。 ほんとに上りと下りの新幹線ですれ違ってたりしてる。 会えなくて残念と言わせたいから、ちょうどよかったりして。 単身赴任は不倫するには都合がいいから、ずっと終わらなければいいのに。

また、進むべき道を見失ってしまった。 陽一郎さんと離れてもう4年、何度も誘われていたけど、私はずっと乗らなかった。 今の彼を愛していたから、操を立てていたのもあるし、陽一郎さんと会うと心がざわざわするのがわかっていたから。 でも、どうしてだろう。 誕生日に温泉に行こうという誘いに、私はほいほい出かけてしまったのだ。 当然のごとく、現地集合なわけだけど、新宿から高速バスに乗っても、私はちっとも乗り気じゃなかった。 自分の中で、あれこれ言い訳を探していた。私が今向かっているのは、たんに温泉に行きたいからであって、陽一郎さんに会いたいわけじゃないと。 本当にそう思っていた。 久しぶりに会う陽一郎さんは、見た目はまったく変わってなかった。 少しぎこちない会話と、なんだろうこれ。すごい違和感。 陽一郎さんがすごく緊張しているのが伝わる。 こんなこと今までなかったかもしれない。 いつも自信まんまんなのに。 その夜、私たちは、すごく久しぶりにセックスして、朝まで一つのベッドにいた。 離れてから過去、陽一郎さんの部屋で一回、出張先のホテル一回、二人きりになってしまう機会があったのだけど、そのときは2回とも逃げ帰ることができた。 帰り道、泣きそうになりながらも、逃げ切ったのに。 今回は、自分から帰れない場所に出向いて行ったのだから、私にもその気があったんだろうと思う。 今の彼と一緒にいて幸せなのに、どうしてこういうことをしてしまうのか。 自分で自分がよくわからない。 いや、そうじゃない分かっているんだけど、認めたくないだけか。 幸せに慣れてくると、自分から壊しにかかるみたい。 また、始まってしまった。

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