徒然草

なにげない日常のこと。不倫からの結婚、そして離婚。もうすぐ20周年。

2010年02月

とてもよく聞く話。 夫とずっとセックスレスだという彼女は、私の旧いお友達。 もう、どんなに頑張っても夫とはそういう関係に戻れそうにない。 かといって、このままセックスレスで一生を終えたくない。 離婚することも考えなくないけど、嫌いになったわけじゃないし。 今は、まだ、そこまでは思っていない。 ただ、セックスがしたいだけなんだ。 ・・・セックスがしたいだけなんだ。 その、あけっぴろげで、とてもストレートな表現に、私はなんだかすごく感動した。 共感したと言ってもいい。 私も同じ。 寂しさを埋めるとかなんとかもっともらしい理由はさておき。 結局のところ、本能がそれを求めてる。 理性でブレーキの効く人は、たとえそう思っても、じゃあさっそく相手を探そうかなんて実行に移したりしないんだろうけど。 実行しないことが良いことなのかどうなのか、私にはなんとも言えない気がした。 本能が命じるままに行動するというのは、いくらなんでも動物的過ぎる。 でも、人間だって動物だもんなぁ。 セックスレスでずっと我慢するのが、人としてより善き生き方なのか。 セックスレスは離婚の原因になるっていうけど、相手が嫌いになったからセックスレスになるってわけじゃなさそうだ。 でも、やはりセックスがしたいなら、離婚するしかないの? 道徳の教科書的に言えば、そういうことになるんだろう。たぶん。 でも、現実には、離婚なんかしなくても、いくらでも他に方法がある。 男性なら、後腐れのない風俗っていうサービスもあるし。 疑似恋愛が楽しみたいなら、不倫という関係も選べるだろう。 私の身近なところでも、奥さんの方が昼間の自由時間を有効活用しているなんて話も聞く。 実際は、セックスレスだからって離婚する夫婦より、他の方法を選択している賢くてずるい人たちの方が多いんじゃなかろうか。 少なくとも、私のまわりではそんな話がごろごろしている。 話を戻して、私が友だちに言ったことは。 私も、気持ちは分かる。 セックスしたいときは、あるよね。 自分にとって性的に魅力ある男と。 たとえ、それがいっときの関係でも。 リスクと天秤にかけて、どうするか決める・・・かな。 そう、積極的に相手を探すかどうかだよねって、彼女は言った。 彼女に、奈緒は自分から探さなくても、そういう人ができるからうらやましいって言われた。  陽一郎さんだって、なんだかんだいって、結局はいつまでも奈緒から離れないもんね。 私は、彼女には、自分が真夜中訳もなく心細くなって泣きながら目が覚める・・・なんて、そういうヘビーな話はしたことないから、たぶん、そう思うのかもしれないな。 客観的な事実と当たり障りのない感想は話しても、弱い自分を出さないなんて、なんか素直じゃないし、カッコつけてるよなぁ。 そう思ったから、私の前ではいつも素直な彼女には、本当のことを話した。 セックスする相手が何人いても、私は寂しいときは寂しいよって。 いっときの快楽は得られるかもしれないけど、それと引き換えに異様なまでに心底寂しい夜が来るってことも。 彼女は、それでもまだ納得してない様子だった。 相手の立場になりきることはできないから、それも仕方ないこと。 結婚した相手に、ずっといつまでも性的な魅力を感じること。 しかもお互いに! それが、ごく当たり前にできている夫婦も、きっと沢山いるんだろう。 そういう夫婦は、うらやましいなって思う。 でも、私には無理だね、前科一犯だしって言うと、彼女に励まされた。  そう?相手次第かもよ。 うーーーーん。 たぶん、そうじゃない気がする。 私が、今、したくてたまらないと思うあの人とも、結婚してしまえば、いずれセックスしなくなる予感。 陽一郎さんとは、私はずっとしたいって思う自信があるけど、陽一郎さんは私に飽きるような気がする。 お互いにっていうところが、本当に難しい。 彼女とも、その点ではすごく意気投合した。  学生時代はさ~。  同じ相手とあんなに飽きもせずやってたのにな~。  なんだか遠い昔だよ。 そう、彼女は最初の相手と結婚して今に至るまで、ずっと彼だけ。 彼以外とはキスさえしたことがない。 やはり、彼女の立場になってみないと、その気持ちは分からないのかもしれないな。

これといった理由もないのに、気持ちが落ち込んでいる。 ここ最近、どうも、不調。 先週、あの人に会ってから。 なんだか、ずっとこんな調子。 別に、もう今度いつ会えるかわからない・・ってわけじゃなくて、また近いうちに会えるって。 そう分かっていても、気分が盛り上がらない。 どうした? うーん、何がいけないんだろう。 考えても消耗するだけだから、こんなときは、ガシガシ泳ぐに限る。 なーんにも考えずに、ひたすらクロールで前に進む。 水の中を漂っていると、その間だけは、開放感にひたれるみたい。 ただ、これを続けると、そのうち食べるのが追いつかなくて、痩せてくるから要注意。 軽くシェイプアップ・・・って具合に、引き締まるだけなら、いいけど。 私は、本気でガシガシいくもんだから、気が付くとやつれた?なんてことになってしまう。 もう、そんなに若くないのだから、無理はいかんなぁと思うけど。 それ以外に、都合のよい息抜きを思いつかないから、しばらくはプール通いが続きそう。 この寂しい感じ。 なんでかな。 独り占めしたいって思うほど、愛されてないから。 なるほど。 そういうことね。 私、まだまだ小さい人間だなぁ。

あの人と会うのは、一ヶ月ぶり。 メールにも返事がないし、電話にも出ないから、もう嫌われたかなと思ったよって。 それでも何度も電話をくれたのは、きっと私に会いたかったから。 デートらしいデートは、本当に久しぶりで。 ついつい新しい洋服を買ってしまった。 なんというか・・・ 私は、あの人と会うまでの時間さえ、すごく楽しんでいる。 こんなにドキドキするのは、陽一郎さんと会ってた頃以来か・・・ あの人の言うことを信じるのは、容易い。 でも、別にそれが嘘でも、私にとってはどうでもいいような気がしている。 そう言ってくれることが、重要?  今、こんなふうに会ってるのは、奈緒ちゃんだけだよ。  奈緒ちゃんだけでいい・・・ 私も、あなただけ・・って、言いたいのだけど。 それを言うと嘘になるし、あの人にとっては重くなるから、言わない。 言えない。 それが、どうやら私的に寂しかったらしい。 翌日、かなり凹んだ。 ひどいことに、私は、出張中のもうひとりの彼に弱音をはいた。 彼は、私が落ち込んでいる理由を、勘違いしているみたいだった。 まぁ、いいか。 理由なんてどうせ言えないんだし。 あの人と一緒にいるときだけ、すごく好きになれたらいいのにって思った。 離れているときは、思い出すこともない。 そういうふうになりたい。 会いたいっていえば、いつでも会える距離にいる。 本音を言えば、私、あの人のこと、かなり好きだ。 会っていない時間も、かなり長い間、あの人のことを考えている。 気持ちを吐き出す場所と、弱音をはける人がいるから、バランスを取っていられるのかな。 こんな自分を好きかどうか・・・ ちょっと微妙。

今日は、仕事を休んで区役所に行くことにした。 ちょうど映画の日。 初回上映なら空いているだろうと、気分よく出かけたのだけど・・・ あいにく、選んだ映画はハズレだった。 映画館を出たら、冷たい雨。 天気予報では、夜には雪に変わるらしい。 さっさと用事を片付けようと、そのまま区役所に向かった。 ロビーで番号札を取って、順番待ち。 冷たい雨、そしてこの場所。 何年か前、私と夫は、連れ立ってここに来た。 あの日も、ちょうど今日みたいな天気だった。 私たちは、二人で離婚届の用紙をもらいに来たのだ。 あの日のこと、その前後を思い出して、やけに感傷的な気分になった。 早く順番がこないかなと思いながら、いつのまにか私は、夫と過ごした時間を振り返っていた。 どんよりと暗い空間なのに、どうしてか楽しかったことだけ思い出す・・・ ふたりで、いろんな場所に行ったなぁ。 私の趣味に付き合って、南の島に行き始めたら・・・ そのうち、私よりハマってた。 金曜日はレイトショーを観に行って。 休みの日は、お決まりのコースで買出しとブランチ。 すごく居心地がよくて、私が心からくつろげる、そんなパートナーだったんだ。 大切なモノを失くした。 そう、改めて思った。 もう取り戻せない。 私が、夫のことを思い出すのは、久しぶりな気がした。 さすがに、もう「好き」という感情は湧いてこないから。 過去の思い出として、淡々と振り返るだけ。 でも、ちょっと痛い。 そして、私の「好き」は、かなり分かりやすいことに気が付いた。 その人のために、何かしてあげたいと思うかどうか・・・ どんな些細なことでもいいから。 それがポイント。 相手を喜ばせたくて、自然と行動していること。 けっこうあるかも。 そういうことが出来なくなって、ダメになったんだと思う。 そんなことを考えながら、家路についた。 冷たい雨は、予報通り雪に変わった。 今夜は、ちょっとひとりでいたくないなと思っていたら・・・ あの人からメールが入った。  外は雪だよ・・・ 返事をしないでいたら、電話がかかってきた。 でも、それにも出なかった。 今夜は、感傷的過ぎる。 たぶん、こんなときは、ひとりでいた方がいい。

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