徒然草

なにげない日常のこと。不倫からの結婚、そして離婚。もうすぐ20周年。

2009年12月

誕生日はいつ? あの人にそう聞かれたのは、今年の夏。 同じ12月生まれだね、なんて話をしたっけ。 私の誕生日は一緒過ごせても、あの人のBirth Dayは・・・ 最初から無理だって分かっていた。 クリスマスと誕生日は、もう何十年も前から予約済みだから。 でも、私はそんなこと気にせずに、プレゼントを買ってきた。 まったくもってたいしたもんじゃないけど、自分でラッピングしてリボンをかけた。 いつか渡せるといいなぁ。 喜んでくれるかな。 そんなことを思うだけで、けっこう幸せ。 そうだ! せっかくだからケーキも焼いちゃおうか。 なんて、ひとりで盛り上がっている。 幸せって、ホントどこに転がっているか分からない。 身近にあったときは、それが幸せだってことに気付かなかったり。 たぶん幸せって、努力しないとすぐに当たり前のようになって、同じことに満足できなくなるんだろうな。 ちょっとだけ過去を振り返って、そんなことを思った。 今年ももうすぐ終わる。 私の2009年は、楽しい年だったと言えるかな。

クリスマスはひとりで過ごす。 ひとり分のチキンを買ってきてクリスマスディナー。 クリスマスにちなんだ映画を見る。 こういう過ごし方は、寂しいかなぁ と思いつつも、けっこう気に入っている。 クリスマスも終わる頃、あの人に電話してみようかなと思ったけど、やめた。 出られないときは、必ず折り返し電話をくれる。 だけど、やめた。 クリスマスはひとりで。 自分でそう決めたから。 電話は、明日にしよう。

待ち合わせは21時。 あの人は、すごく大変なときなのに、私の誕生日を覚えていてくれた。 なんかじんときた。 年にいちどの誕生日は、あの人と過ごしたい。 そう、はっきりと思った。 手をつないで師走の街を歩く。 こんなふうに、大好きな人と手をつないで歩くなんて、何年ぶりのことだろう。 あの人の体温が伝わって、愛おしい気持ちで満たされる。 私は、恋をしている。 ときめきと不安。 私の欲しいものはそれ。 未来はなくても。 今、あの人に、そばいてほしい。 その願いが叶ったら、それが私にとっての Happy Birthday。

私は、陽一郎さん以降、既婚者としかセックスしてない。 元夫も最初はそうだったから既婚者にカウント。 そう、陽一郎さんにぶっちゃけてみた。 陽一郎さんに言わせると、私は視野が狭いんだとか。 独身でもいい男は、まだまだ沢山いるだろうって、彼は言う。 奈緒が見てないだけだって。 出会いがないっていうのも、そういうのを求めて動かないからだって。 仕事ばかりしてないで、カルチャーセンターに行くとか英会話や料理を習うとか、活動の場をもっと外に向けてみたらどうかって・・・ そうかなぁ。 楽観的に考えたら、確かに出会いの場はいくらでもあるのかもしれない。 ここは東京。 毎日電車に乗れば、考えなくたって人が多いのはわかる。 独身のいい男だって、沢山いるのかもしれない。 でも、本当にそんな単純な話なんだろうか。 私は、独身の人と未来のある恋愛をすること、その先にあるものを恐れているんじゃないの? 独身同士で付き合うっていうと、まぁ一般的にはある種の拘束力が生じる。 お互いに、他の人とはセックスしないでねっていう暗黙のお約束。 最初から相手の二股、もしくはそれ以上を容認した状態で始まるのが不倫。 もちろん、不倫の場合でも、それからちゃんと付き合えば、いずれは拘束力のあるお付き合いになるんだろうけど。 はたして、今の私は、それを望んでるんだろうかと思ってしまった。 ちゃんと付き合った挙句、陽一郎さんと同じように失ったら・・・ 元夫とダメになってしまったように、相手への愛情が途切れてしまったら・・・ 最愛の人に、身も心も寄りかかった状態で、捨てられるのが怖いのだ。 10年以上昔の失恋。 大人になって乗り越えるどころか、いまだにトラウマになっているのかも。 不倫なら・・・ スタート時点から相手の二股を認めないと始まらないわけで。 寄りかかろうとしても物理的に精神的に限度があるもんだから、おそらく相手への依存度が格段に低くなるんだと思う。 たとえば、今の彼が私以外の愛人とセックスしてるって知ったとしても、たぶん、私はさほど傷つかないだろう。 元々が二股なんだから。 あぁやっぱりそういう人なんだな、で済んじゃう気がする。 自分を大切にしろって、陽一郎さんは言うけど。 自分を大切にする、傷つくことを避けるなら、生涯恋に落ちたりしないのが一番よさそう。 でも、それができないから、あえて自分にとっては最適な、人から見たら最低な、こういう道を、自ら選んでいるのかも。 恐るべしトラウマ。 独身のいい男。 見てないっていうなら、見てみようか・・・ 見るだけなら・・・たぶん大丈夫?

今夜、日付が変わるのを待って、陽一郎さんとセックスした。 理由なんてない。 ただ、そうしたかったから。 陽一郎さんを前にすると、理性もモラルも何もかも吹き飛んでしまう。 こんな自分を哀れむより、そういう相手に巡り会えたのは幸運なんだって・・・ そう思う方が、私らしいか。 陽一郎さんに恋愛相談をするなんて馬鹿げている。 そう思いながらも・・・ いつか、私の行状を、胸の内を聞いてほしいって思っていた。 そして、馬鹿だなって叱ってほしかった。 陽一郎さんのことだから・・・ きっとまた、自分を大切にしなさいなんて言うんだろうな。 なんて、空想したりしていた。 何かあるたび、私は結局陽一郎さんを思い出してしまう。 思うだけじゃたりなくて、他に好きな人がいても、私は陽一郎さんとはセックスしたいらしい。 陽一郎さんとのセックスは特別なもの。デザートみたいに別腹なのか? 私は陽一郎さんとするときは、たぶん別の自分になれるのだ。 何もかもさらけ出せるような解放感があって、実際なんでもできるような気がしてくる。 ただ、今までとは何かが違う。 今までの私は、陽一郎さんとセックスした後、ひとりになると決まってボロボロ泣いたものだ。 わけもなく涙が出てきて、しばらく身動きできなかった。 今日は、そうじゃない。 涙は出そうにないし、凹んでもない。 寂しいって思わない。 こんなこと初めてで、逆に戸惑っている。 これで本当にもう終わり・・・そう、できるような気もするし。 完全に吹っ切れた状態で、これからもこんな関係を続けていけるような気もする。 ただ、自分がどうしたいのかが、わからない。

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