徒然草

なにげない日常のこと。不倫からの結婚、そして離婚。もうすぐ20周年。

2009年06月

電話するよって言いながら、彼がようやくかけてきたのは23時を過ぎた頃。 確かに遅くまで仕事で抜けられないんだから、しょうがないけど。 こういうの、これで何度目か分からない。 さすがに、今日の私は、ちょっと不機嫌だったかもしれないな。 まぁ別に今日会えなくても、死ぬわけじゃないし。 どうってことない。 取るに足らないこと。 (そう、言い聞かせている。自分に。) 0時を過ぎて、今度は自宅からかけてきた。 要件は100%仕事のこと。 夜分遅く悪いね、だって。 30分ほど話込んだら、眠気が飛んでしまった。 明日は、出張なのに。 朝、きついかもなぁ。 振り回されるのは、こういう関係だからじゃなくて、ずっと前から。 毎度ムカつくけど、憎めないんだよな。 Give&Take、借りを返してくれるし。 そういうところは、義理がたい人。 多少無理しても、彼の力になれたらって思わされる。 考えてみたら、すごい才能だな。

金曜日の夜は、渋谷でお得意様の接待。 翌日も仕事なのにお開きになったのが11時近くでかなり疲れた。 駅でみんなと別れた後、彼と合流した。 だいたいいつもこんなふうに、どこかでピックアップしてくれる。 じゃあ、私たちはこれで・・・ なんて、一緒に消えるわけには行かないから。 いつのまにか、これがお約束のパターンになった。 彼の車に乗り込んでも、私たちは、この後どうするってお互いに切り出せない。 私の家の前まで来て、やっと彼が口を開いて私たちの「この後」が決まる。 これもパターン。 車を停めて、彼がちょっと寄っていい?って聞くと、ようやく私はほっとできるのだ。 彼が眠り込んでしまっても、少しくらい大丈夫だろうと思っていた。 それが彼の日常なんだろうって。 でも、明け方の電話で、今さらだけど、やっぱりそうじゃないってこと、思い知らされた。 彼が嘘をつくのを、隣で聞いているのは辛い。 ボディブローのようにじわじわ効いてくるかんじ。  もう少し眠っていいよ。  鍵、置いていくから。  とうとう俺もこの部屋の鍵をゲットしたか~ なんて、彼は冗談ぽく言ったけど。 私は、笑えなかった。 鍵を渡したら、また一線を越えてしまうような気がしていた。 だから、ずっと避けていたのに。 自分の中のどす黒い感情に支配された? うん。たぶん、そうなんだろう。 その夜、私は彼の妻のことを思った。 電話は2度あったと思う。 少し前の私と同じ。 夫が帰宅しないのを、最初は心配して。 だんだん、おかしいって思うようになって。 もしも、嘘を見抜いたら? そう思うと、苦しくて動悸がした。 夫と彼は違う。 彼にとっては、比べるまでもなく、やはり妻こそ大切な存在なんだから。 そのことが、私を安心させているというのもまた事実。

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