徒然草

なにげない日常のこと。不倫からの結婚、そして離婚。もうすぐ20周年。

2006年12月

夫が、愛人と別れてきた。 嘘が下手な人だから、事実かどうかはすぐ分かる。 今度は本当らしい。 今奈緒と別れたら、また同じことの繰り返しだと思った。 結局、最後まで自分だけ変わらずにいて・・・それって違うと思った。 ちゃんと腹を括って、ここに戻ってきたから。 今度はふたりで努力しよう。 夫は、そんなことを言ってた。 けれど、私にとって、夫は・・・ もう遠い存在になってしまったような気がする。 どうしたら、また努力しようなんて思えるんだろう。 私だって愛してないわけじゃない。 でも、夫といて、また心から笑える自分が想像できない。 信用や信頼なら、いつか取り戻せるかもしれない。 けれど、もっと大切な何かが欠けてしまった気がする。

クリスマスイブの日、朝早くからふたりで出かけた。 目的は、夫の息子へのクリスマスプレゼント。 こんなふうに、息子へのプレゼントをふたりで選ぶのも今年で最後かな。 そう思うと、ちょっとせつなかった。 レジまで続く長い列に並んで、リクエストのゲームソフトを買った。 電話で報告すると、大喜びだったもよう。 よかった。よかった。 それから、デパ地下に寄って夕食の材料を買ってきた。 あと、ケーキも。 夫とこんなふうに出歩くのは久しぶりのこと。 去年のクリスマスを、私はひとりで過ごした。 あの頃から、私たちは既におかしかった。 でも、私は、私たち夫婦が壊れるなんて思ってもいなかった。 1年前の私には、こんな日が来ることなんて想像できなかった。 夕食の準備に取り掛かる前に、私は夫に切り出した。 私とやり直すっていうことは、あの彼女と別れるってことだよ。 あの人は、あなたのことを愛しているよ。 私も愛しているけど、それ以上に、かもしない。 私は、もう一度夫婦で向き合って、納得するまでやり直す努力をして、 それでダメならあきらめようってずっと思ってきた。 でも、結局、夫婦で向き合うことは1人じゃできないから。 ふたりでやらなきゃ意味がないから。 あなたにその意思がない以上、どうしようもないんだって思ってる。 今は、確かにやり直そうって思ってくれてるのかもしれない。 彼女と別れたら、しばらくは私と仲良くいられるかもしれない。 でも、また時間がたてば同じことを繰り返すんじゃないかな。 私は、あなたが言うように「家庭的」なタイプじゃないよ。 だから、結婚には向いてないのかもしれないね。 私こそ、辛い思いをさせたと思う。。。ごめんなさい。 夫に、ようやく気持ちを伝えることができた。 愛しているけど、もう別れようって言った。 クリスマスイブに別れ話なんて、ごめんね。 私がそう言うと、夫も泣き笑いしていた。

三人で話をして、夫と彼女が帰ってから、私は1時間くらい そのまま1人でぼんやりしていた。 お天気が良かったから、ずっと外を見ていた。 泣いたような気もするけど、あまり覚えていない。 すごく疲れたから、タクシーに乗ってそのまま家に帰ってきた。 BLOGをUPしたら、少し気持ちが上向きになってきた。 水周りをきれいにすると、さらに気分がよくなることを知ってて、 バスルームを特に念入りに掃除した。 お風呂に入ってとっとと寝よう。 そう思って、お湯が溜まるのを待っていたら、 夫から電話が入った。 「今どこにいるの?」 って聞くから、もう家に帰ってきたことを告げた。 夫は「ちょっと待ってて」と言って、それから30分くらいして帰ってきた。 玄関に立っている夫を見て驚いた。 大きなスーツケースと出張用のキャリーケース。 それにボストンバック。。。 とてつもない大荷物とともに、夫が帰ってきた。 夫と差し向かいで、とりあえず話しを聞くことにした。 夫は、 「奈緒が来てくれてよかった。  今まで、辛い思いをさせてごめんな」なんて言っていた。 そう言う言葉、確かに聞きたかったけれど・・・ ごめんね。もう遅いんだ。 あなたの妻でいて、幸せな自分を想像できないよ。 彼女の前では決定権を委ねるみたいなことを言ったけど、 それは本心じゃないこと。 本当はもう決めてしまったこと。 夫には、そのときの私の気持ちを正直に伝えた。 「俺も、前に奈緒に同じこと言ったよ」 そう言われて、はっとした。 数ヶ月前、夫も私に向かって同じ事を言ってた。 奈緒と夫婦でいて、幸せでいられる自信がない。 そう言って、夫は出て行った。 でも、今、夫はやり直そうって言っている。 この大荷物は・・・たぶん嘘じゃないんだろう。 「クリスマスイブは、ふたりで過ごそう」 夫がそう言った。 私は、ごく自然に頷いていた。

私は、揺れてなんかいない。 こんなことは、たいしたことじゃない。 この1年間、私はずっとずっとそう思ってきた。 というよりも、そうありたいと思い続けたきた。 そう思うことで、たぶん自分を守っていたのだと思う。 弱い自分は嫌い。 なんでも人のせいにする自分はもっと嫌い。 自分のことを好きでいたいから、心に蓋をして、 醜い感情を殺してきたはずだ。 本当は、ずっと揺れ続けていた。 この1年間の出来事は、やはり私にとっては「たいしたこと」だったのだ。 1人では乗り越えられそうになく、初めて誰かに支えて欲しいと思った。 どうして「ここで」BLOGを書こうと思ったのか。 それは、おそらく自分を支えるため。 誰のためでもない、自分自身のために書こうと思った。 画面の向こうの誰かに「今の私」を知ってもらうことも、 私にとっては意味のあることのような気がした。 自分が揺れ続けていることを自覚することもできたし。 揺れ続けていることを自覚して、その上で、彼女に会いにいった。 続きを読む

夫はフラフラしている。 あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。 一度や二度なら、仕事だと言い切ることもできるだろう。 でも、それが何度も重なると、どうしても話に矛盾がでてくる。 嘘を突き通そうすればするほど、悲しいことに それが嘘だということが決定的に分かってしまう。 私と一緒にいるときは、彼女には嘘を付いて、 彼女と一緒にいるときは、私に嘘を付いて・・・ 彼女もきっと、夫の嘘に気付いていると思う。 苦しい気持ちで夫の言葉を信じながら、待っているのかもしれない。 彼女が本気なら、どんなにか苦しいことだろう。 私だけが被害者で、私だけが苦しいわけじゃない。 夫にしても、今の状況を楽しんでいるとは思えない。 人間の本質がそう簡単に変わらないのであれば、なおさら。 短くない年月を一緒に過ごしてきた相手だから、私には、それが分かる。 このままの状態が続くのは、誰にとってもマイナスでしかない。 「もう、終わりにしよう」 誰が言ってもいいんだけど、夫の口からは言えそうにない。 終わりにしようって言えるのは、たぶん私か彼女。 私の方が、少しだけ早く覚悟を決めた。 私に足りなかったところ、ダメだったところを彼女に伝えよう。 どうして夫婦がすれ違ってしまうようになったのか 分析するのはなかなか難しいけれど、私なりに伝えよう。 やり直したいと思ったことも。 もう一度チャンスが欲しいと思ったことも。 夫の言葉を信じたいと思ったことも。 やっぱり、夫のことを愛していたということも。 同じことを、夫にもちゃんと聞いてもらいたい。 彼女を愛しているなら、私とは別れる覚悟をして欲しい。 私とはできなかったことも、彼女とならできるかもしれないよ。 私が愛した人なんだから、ちゃんと幸せになってほしい。 覚悟を決めた女って、案外強いのだ。

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