陽一郎さんは、今日から10連休でがっつり休みだって。 都心の某ホテル、駅からちょっと歩くけど静かな場所にある。 昨夜23時過ぎ、同僚の送別会、二次会の途中で抜け出してきたって言いながら陽一郎さんがやってきた。 一晩だけ一緒にいられる。 早朝5:00に目覚ましをセット。 新幹線が混んでて早朝のしか指定席取れなかったんだって。 そうか、家に帰らなきゃだね。 ゆっくりしてけって言い残し、陽一郎さんは朝早く部屋を出て行った。 もう起きちゃったから二度寝するのもバカらしい。 せっかくだからホテルで朝食、コーヒーを飲んで、ひと息ついたら、私も帰ろう。 昔の彼女=私のことを極端に気にするという陽一郎さんの奥さん。 あなたが奪ったはずの陽一郎さん、今でも私を忘れないのよ。 陽一郎さんは必ずあなたの待つ場所に帰ってしまうから、ここでこうして毒を吐いて溜飲を下げるんだわ。 7:30 朝日が眩しい。