陽一郎さんに会いに行けば、さらなる苦悩が待っているね。 私がそういうと、陽一郎さんが、それと快楽もねーと気安く返してきた。 うわわ。 確かにそうだ。 快楽と引き換えに魂を売り渡してしまうような。 恐ろしいお話。 今は、新幹線で2時間の距離があるから、すぐに会いに行けない。 でも単身赴任だから、自由っちゃ自由。 温泉以降も、出張のたびにだらだらと東京で逢瀬を重ねる状態。 ついでじゃなくて会うために会えるようにするって。 陽一郎さんの言葉がうれしいのが怖い。 陽一郎さんと、またとことんやりまくって辛い目にあいますか。 そんなんでいいんでしょうか。 本当は、陽一郎さんがすべてを捨てて私を選んでくれるのを待ってる。 叶わない願いだから、たぶんそれが苦しい。 4年間離れていたのも、それがわかっているから。 陽一郎さんは、束の間の快楽の相手には、私を選ぶんだけど、それだけ。 私が欲しいのは、それじゃない。 自分の欲しいもの、なんだかんだで手に入れてきた私だけど、陽一郎さんだけはどうにもならない。 だからずっと拘ってしまうのかな。 陽一郎さんの代わりに、今の彼を大切にしていけば、きっといずれ手に入るような気がする。 けどそれって、前の結婚とまた同じことを繰り返すのかと思うと、それこそゾッとする話。 自分の気持ちを整理したくて、しばらく旅にでも出たくなった。 サラリーマンなので、無理だけど...