あの人と会うのは、一ヶ月ぶり。 メールにも返事がないし、電話にも出ないから、もう嫌われたかなと思ったよって。 それでも何度も電話をくれたのは、きっと私に会いたかったから。 デートらしいデートは、本当に久しぶりで。 ついつい新しい洋服を買ってしまった。 なんというか・・・ 私は、あの人と会うまでの時間さえ、すごく楽しんでいる。 こんなにドキドキするのは、陽一郎さんと会ってた頃以来か・・・ あの人の言うことを信じるのは、容易い。 でも、別にそれが嘘でも、私にとってはどうでもいいような気がしている。 そう言ってくれることが、重要?  今、こんなふうに会ってるのは、奈緒ちゃんだけだよ。  奈緒ちゃんだけでいい・・・ 私も、あなただけ・・って、言いたいのだけど。 それを言うと嘘になるし、あの人にとっては重くなるから、言わない。 言えない。 それが、どうやら私的に寂しかったらしい。 翌日、かなり凹んだ。 ひどいことに、私は、出張中のもうひとりの彼に弱音をはいた。 彼は、私が落ち込んでいる理由を、勘違いしているみたいだった。 まぁ、いいか。 理由なんてどうせ言えないんだし。 あの人と一緒にいるときだけ、すごく好きになれたらいいのにって思った。 離れているときは、思い出すこともない。 そういうふうになりたい。 会いたいっていえば、いつでも会える距離にいる。 本音を言えば、私、あの人のこと、かなり好きだ。 会っていない時間も、かなり長い間、あの人のことを考えている。 気持ちを吐き出す場所と、弱音をはける人がいるから、バランスを取っていられるのかな。 こんな自分を好きかどうか・・・ ちょっと微妙。