徒然草

なにげない日常のこと。不倫からの結婚、そして離婚。もうすぐ20周年。

友だちの勧めもあって、半分興味本位でマッチングサイトに登録した。

私のようなものでも、需要があるもんだなと驚いた。

ただ、誰と会っても、また会いたいか?と聞かれると微妙だし。
そもそも手をつなげるか?キスができるか?と聞かれれば、うーん、無理かもと思ってしまう。

私が好きになるのは、よく知った人の中からばかりだったからなぁ。
マッチングサイトのような出会いから、果たして好きになれる人が見つかるのだろうかと。

別に、無理に他の人を探さなくても、今のままでいいんじゃないかとも思う。
寂しいときもあるけど、友だちもいるし。
猫もいる。

「10人会ってみて、1人くらいだよ、いいなって思うのは。」

そんな友だちの言葉に、まぁもうちょっとやってみようかなと思うものの、気が進まない。

まだ好きでもない人とメッセージのやりとりするのが、面倒くださいのだ。

私を好きになってくれる人を、私も好きになれたらいいのに。

そんな奇跡がまた起こるだろうか。
 
陽一郎さんを好きなまま、他の人と恋ができるだろうか。

そういうこともあるって、経験ではわかるんだけど。
積極的に探そうとしてないときに限って、ふと訪れるものじゃないのかと思うんだよね。

言い訳ばかり思いつく。

日常から離れて遠くへ旅行なんかすると、いつも纏わりついてた面倒な感情や繰り返し考えてしまうあれこれを、脱ぎ捨てることができる気がした。

やっぱり旅はいいなぁと実感。
猫と暮らすようになってから、長期で家を空けるなんて考えられなくなった。
旅行も1泊2日くらいが多くて、海外なんてもってのほか。
でも、今回よいキャットシッターさんも見つかったので、これからは、たまには海外もありかなと思う。

ロンドンは遠いけど、またいつか行ってみたい。

東京に戻ってきて、いつものモノレールに乗ると旅も終わり。
そっか・・・陽一郎さんは、今は東京にいるんだと思い出して、また、ため息だ。

時差ボケてる頭のまま、陽一郎さんに、ロンドンで撮った世界遺産の写真を送った。
こういうの好きだろうな、なんて思って。

でも、やめとけばよかった。

結局、気にするから。

せっかく忘れてきたのに。
残念すぎる。

自分のバカさ加減に、心底がっかりした。

今夜はとても寒いので、お風呂に入って早く寝よう。
また気持ちをリセットして、がんばらないと。

出張でロンドンに来ている。
初めてのロンドン。

卒業旅行に出た陽一郎さんがロンドンからエアメールをくれたことを思い出す。

「私は寂しいです。早く会いたい。
今度は、奈緒と来ます。
今日決めました!
着いてきてくださいね。」

そんな四半世紀前の絵はがきを、私はまだ捨てられずにいる。
結婚してたときも、こっそり隠し持っていた馬鹿者である。
もうここまできたら、私が死んだとき、棺桶に一緒にいれてもらおう。
そうしよう。

このエアメールは、私たちが始まったばかりの頃のもの。

陽一郎さんには当時、長いこと付き合ってた終わりかけの彼女と複数のセフレたちがいたのだけど。
旅行中、いちばん会いたいと思ったのが奈緒だったと、だから奈緒に決めたと、後に陽一郎さんが教えてくれた。

それを聞いて、すごく嬉しくて、幸せだったなぁ。

その先に、こんな未来が待ってるなんて、想像もしてなかったよ。

いつか、一緒に行けると思っていた、ロンドンに。
とうとうひとりで来てしまいました。
陽一郎さんの言うように、素敵な町です。

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